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絵がどうしようもなく致命的に描けない話

 

今日、テレビで水彩画を描いている芸能人たちを見て、

ああ世の中の人たちにはこんなにも上手く絵を描ける人がいるのか、と驚いた

驚いたんだけど、よくよく考えたら私の周りの人たちにもそんな人は今まで沢山いて、

明らかに私の描けなさの方が人智を超えたレベル。

 

絵だけは本当に昔からダメダメで、やっとアンパンマンドラえもんが人並みに描けるレベルなんだけど、それすらも中学のとき友人に「目が死んでて怖い」と言われて心が折れた。

絵の中の目は、その人を表しているっていいますからね。勿論大当たり。

 

どこか(なんかnaverまとめとか)で聞いた話だけど、私レベルに絵が描けない人っていうのは、現実の物をちゃんと目で見れてないってことらしいよ。

写実的に物を捉えることがそもそもできてないから、絵になんて描けるはずがない。

目は正常だからどこにも問題なんてないように思われるんだけど、実際には脳の処理の仕方がちょっと普通の人とは違ってるらしい。

 

ここからは私の解釈なんだけど、要するに物の見え方が歪んでるってことだよね。

よく考えたら昔から、目の前にあるものを捉えるということが出来なくて苦労してた。

簡単なことなんだけど、階段を一段飛ばしにしてしまってこけたり、どんなに目を凝らしてもボールをキャッチすることができなかったり、裁縫では糸通しがないと針に糸を通すことができなかったり。

 

それで、「どうしてボールをちゃんと見れないの?」って言われたりとか、天然な人扱いされたりしたことも多かったなあ。

そのことは無意識下において、かなり私に影響を与えている気がする。

いや、それ以前に目の前のものの見方が歪んでるんだから、それが人生に影響を及ぼさないはずがないんだよな。

 

あとそれと関係があるのかないのか、私には昔から目の前で起きたことをものすごく抽象的に捉える癖もある。

過去のライブの感想とか見てもらえばわかると思うんだけど、「××が笑った」とか「××の衣装がどうだった」みたいに詳しいレポが殆どなくて、その様子から受けて私が勝手にねん出したイメージの羅列みたいな文章になっている。

それは敢えてそうしようとしたわけじゃなくて、例えば衣装のディテールとか、その人の仕草について詳しく書くことがどうしても難しいからなんだよね。

確かにちゃんと目で見てるはずなんだけど、それがどういう形をしてるかとかは、さっぱりわからない。

やっぱりこれも絵を描けないことと繋がってるんだろうな。

 

こういう感じに絵が描けない人、私の周りにも結構いるし、芸能人とかにもたまにめちゃくちゃ絵が描けない人とか見るんだけど、

抽象的な言葉の羅列で面白い文章を書ける人とか、ぼんやりとしたイメージから音楽をつくれる人とか、人に想像をさせる話(セールストークとか)が上手い人が多い気がするんだけど、気のせいかな。

ちなみに私にはそういった才能が一切ないので一つくらいほしいです...

 

絵を描ける人が昔から本当に羨ましくて、絵を描くサークルに所属してたときにも涙が出るくらいかけなかったし、中学の美術のときには「発想は面白いし努力もしてるんだけどね...」と言われて泣きの3をどうにかもらった私にとって、絵を描ける才能は昔から一番ほしいものだった。

んだけど、抽象的に物事を捉えられる能力、という見方をすれば案外悪くもないのかなと思う...活かせるところがあればの話。

 

 

なので一つくらいはどうにかこうにか見つけたいなと思いました。