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2014/7/13 My BACTERIA HEAT IsLAND結成記念単独凱旋行脚 「ISLAND TOUR」 @高田馬場CLUB PHASE

 

今までの人生で見た中でも、忘れられないライブになってしまいました。

きっとこれから何度でも、この日のライブを思い出すことになるでしょう。

 

1.殺して山に埋めたい

2.オカルト(仮)

3.プレデター

-takashi Mc-

4.21世紀少年

5.my head bursting open call a doctor

6.取り除けない

7.割れた窓

8.無題

9.虚ろう都

10.I HATE SUNDAY

11.untitled

12.薄明光線

EN プレデター

オカルト(仮)

殺して山に埋めたい

 

割とちゃんと埋まっていた印象。

いつも通りの幕開け...と思いきや、点々からの開口一番は「殺して山に埋めたい」ではなくて、「喉を潰す覚悟はあるか!足を潰す覚悟はあるか!殺される覚悟はあるか!!五体満足で帰れると思うなよ!!!」と。

そのキレッキレな叫び声から尋常ではないものを感じ、瞬時に、ただならぬ覚悟でこのライブに臨んでいること、この日のライブがとんでもなく素晴らしいものになるであろうことを察しました。

 

「混ざれ混ざれ混ざれ――――――――!!!」とオカルト。

当たり前だけどやっぱりモッシュは混ざる人が多ければ多いほど楽しい。

そのままプレデターへ畳み掛ける。

 

たかしのMCは野々村議員のパロディwww

あの面白さは絶対伝えられないので詳しくは書きませんが、プレデターの後であのネタを持ってくる辺り、ブラックジョークだということを強く意識せざるを得ませんでした。

 

「日進月歩の曲も、今日とかやってる他の曲も、全部伝えたいことって同じで、歌詞書いてるのが全部俺っていう同じ人間だから、どうしても主張したい同じことばっかりになっちゃうんだけど、今ってさ、政治家とか国家とかが俺たちの知らないところでなんかわけわかんない動きしてるじゃん? 

すげー、そういうのが怖くて、知らないところで動いてるっていうのが怖くて、戦争とか絶対やだし!!!今って本当みんな他人事みたいな感じになっちゃってるけど、そうじゃなくて、この前とか池袋で大きな事故あったじゃん?

すげー、そういうの身近なことなんだなって本当に怖くなって、 本当、知らないところで動いてて俺たちにはなんにもできないのかもしれないけど、なにができるかって、そんなの、もう変えられねーのかもしれないけど!!でも!!!音楽で世界変えるしかねーだろ!!!!!!!音楽で世界変えるしかねーだろ!!!!!!!」 

この点々の演説の後に、21世紀少年のイントロが入って、もう死ぬほど格好良かった。

「音楽で世界を変える」だなんて馬鹿げている、私は常々そう考えているんですが、ものすっごく格好良いライブをする人が言うと、それだけで理屈抜きにして説得力が溢れてきてしまうものなんでしょうね。あんまりにも格好良くて、それだけで、そんな言葉を信じられる気がして、いや、考える前に信じてしまう。

「歌ってくれ!!!」って、こちらに手を伸ばす点々の声に、少しでも応えたくなってしまう。

 

そのまま入ったmy head~もやっぱりめっちゃくちゃ格好良い曲で!!

名古屋も大阪も格好良かったんですが、この日は一段と格好良くて、サビの最後の「そばにいて」が悲痛に聴こえた。

 

「お前らは、今日のライブ終わったらまた本命バンドのライブとか行くんだろうけど、絶対今までと同じようには見られないようにしてやるからな!!!!!今日のライブを取り除けないようにしてやる!!!!!」

毎度毎度のことだからいつも書いてないのだけれど、取り除けないのサビでいつも泣きそうになってしまう。暴れながら演奏して、歌っている5人の姿を見て、聴いていると、このバンドはなんって格好良いんだろう、って思っても思いきれなくて。

もうとっくに他のバンドなんて今まで通り見れてないよ。全部マイバクのせいで霞んで見えちゃうから。

毎度のことながら、「カミソリでも薬でも」の「薬でも」のところで、こうりゅうさんが腕をピンと張って、フロアに見せつけるかのようにニヤニヤしながら、薬を打つジェスチャーをするの、ガチジャンキーっぽさがにじみでていてとても好きです(失礼。実際はどうかしらん)。

 

割れた窓、だいさんの泣きのギターソロから最後のサビにそのまま入っていく瞬間がすごく好きだなあ。あれ、私が思い描くロックバンドらしいロックバンドのとてもロックバンドらしい瞬間。

 

「大切な君たちのために、心を込めて歌います」って無題。

そもそもは、れーあ宛に初披露されたこの曲。

「君が一度でも愛してくれたこの声が好きなんだ」

「ただ僕に触れたなら 嘘みたいに世界が色づく風を君に授けるよ」

こんな歌を、君たちのためにって歌われたらそりゃ泣いちゃいますよ本当...

さっきまでの攻撃性とは裏腹に、点々の目は柔らかくて、優しくて、自身を求める人達に対する目が、柔らかくてあたたかい点々が大好きだなあ、大好きだなあ、ってね笑。

 

虚ろう都は、「お前らの悲鳴を聞かせてくれ!!!」って声を求める煽りがとっても良かった。

 

ところで、私はI HATE SUNDAYがもうものすっっっっっっっごく大好きなんです。

身が焦がれるほどに!!!!!

叫び倒してからのキャッチーなサビっていう、王道の流れの曲なんですが、スクリーム部分の剥き出しになった凶器って感じの暴力性と、「ずっと夢見てたから戻れなくてもいいのさ」って微笑みながら歌う切なくて優しい声のギャップ。

これがすっごく点々らしいなあって思っていて。私が好きな点々の点々らしさが特に凝縮されている一曲で。だから大っ好きで仕方がないです。

「僕の手を放さないでね」って、フロアに笑顔で手を伸ばす点々を見るたびに、胸がきゅーーーーーっと絞られたみたいに苦しくなって、もう、もう、好き。

 

untitledが終わって静まり返り、ぴんと糸を張ったような緊張感が漂う中、点々が遠くを見据えながら、あたたかい声で話しだしました。

「気が狂いそうになるほど、好きな人はいますか? 愛しくて。愛しくて、届かなくて、届かなくて、憎くて、憎くて、それでも、かけがえのない人はいますか?…思い続けてれば、きっと、雨は上がるよ」

雨は上がるよ、って、根拠のない断言をした点々の顔がとっても晴れやかで、慈悲深い笑顔で、「好きな人はいますか?」とか言ってるけどこれ自分のファン宛に言ってるんじゃねーの?っていうかそうでしょ??

とか思いながらぼろっぼろ泣いてしまいました。

すっごく鮮やかで格好良いライブの最後にこんなこと言われて。当の本人に言われてしまって。いろいろ悩んでいたのが嘘みたいに、自分の心の中で何かが溶けていくのを感じました。

その後の薄明光線がもう本当に良くて。

まいばくの楽器隊の演奏の力強さが、心底好きです。てつやさんのドラムがものすごく上手くて格好良くて、他のメンバーも上手くて音が格好良いことは言うまでもないんですが、単にそれだけじゃなくて、技術とか音づくりを超えたところに、要は意志であったりメンタル的な部分であったりに、このバンドの音の力強さは根を張っているのだと思っています。

そんな力強さを、全身に感じました。

最高だった。

 

点々がブログに書いた通りに、「アイランド!アイランド!」とアンコールをする律儀な感染者たち。

マイバクポロシャツに、メイクを落としてほぼすっぴんの楽器隊が出てきて、ハンドクラップするように煽られて、ダイさんがマイクを手にとって始まったのはまさかのQueenWe will rock youで草不可避。

何故クイーンwwwwwwwwwwwwって思ったんですが、どうやら先日のBiSの解散ライブのオマージュだったらしいです...笑。

 

そして満を持してロックスターの登場。

「お前ら!!!まだまだこんなもんじゃねーだろ!!!お前ら殺されにきたんだろ!!!!!俺たちに殺されにきたんだろ!!!!!!!!!!!!!!」

はい、おっしゃる通りで。

「もっとあぶないことしようぜー♪」って始まった二回目のプレデター

何回WODしたっけ...楽しすぎて覚えてない笑。

「もう一回!」って、曲を伸ばして何度でもWODさせる点々が大好きなんです。

 

「もっと前に来いよ!!!周り気にすんな!!!!!おい!!!!前来いよ!!!」

って煽りに興奮して、前の方に特攻しました。そのまま二回目のオカルト。

さっきよりもモッシュする人が増えてもう楽しくて楽しくて意味が分からなくて半狂乱。

 

ラストのラストはやっぱりこの曲。

「ころーしてーやまにうーめーたーいー」

二回目はサビで上手にモッシュを導入。といっても、キラキラ系バンドがやるみたいな上手にモッシュじゃなくて、マイバクの上手にモッシュは全力疾走です。

上手に、下手に、疾走するフロアを見て、「すっげー!!!楽しい!!!!!」とステージの上で飛び跳ねて喜ぶ点々(かわいい)。

座れ座れ―、と言って土下バンさせる。

きっと圧巻の景色だったんじゃないでしょうか。もう!土下バンっていやいややったことしかなかったから!!こんなに楽しいなんて!!!

ダイブしてきた点々も、

「埋めてやる!!!!!!!!!!」って叫ぶ点々も、

「憎くて憎くて、ちげぇ、愛しくて愛しくて!!!」って歌い直す点々も、もう本当胸がいっぱいいっぱいになるくらい好きで好きでどうしようもなくて、その上死ぬ勢いで暴れたので、もう息も絶え絶えでした...笑。

 

最後の最後の曲が終わった後、

ステージ真ん中のお立ち台に堂々と立って、「ヴィジュアル系最っ高!!!!!!!バンギャ最っ高!!!!!!!」と絶叫していた点々の顔は、ぐっしゃぐしゃの笑顔でした。

 

 

あと覚えてるとこのMCをちょちょいと。

「まあ桃太郎なのに鬼がいるってのおかしいんだけどwwwww俺達が倒しにいくのは、鬼じゃなくて、なんか、世界?みたいな。この世の中、みたいな!そんな感じ!!」

だそうです。もうこの矛盾についてはつっこまないことにするよ!笑

 

どこで言ったのか忘れてしまったけど、真っ直ぐ前を見据えて真剣な面持ちで、

「もっと俺たちのことを見てください。俺たちだけを見てください。お願いします」って言われたのがとても印象に残りました。

真摯で、貪欲。

それが点々であり、My BACTERIA HEAT IsLANDなのかな。

その感じ、とても好きです。

 

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ここからは個人的に思ったことだけをつらつらと。

こんな気持ちになったライブはいつぶりか本当にわかりません。もしかしたらケミカルの活休ライブ以来だったかもしれません。

ただただ目の前にあるものが格好良い、それだけで心から救われてしまうような純粋さが、まだ自分の中に残っていたことが嬉しくて嬉しくて、このライブを思い出して後日どれほど泣いたかわかりません。

 

この日の点々は、本当に私が見たかった点々でした。

地下の密室で、誰よりも求められて、手を伸ばされて、必要とされて、名前を呼ばれて、そうして初めて最高の輝きを放てるロックスター。それが、私の一番好きなてんてんなんだと気付きました。

だから、本当に、もっともっと点々を呼ぶ声が大きくなればいい、点々に伸ばされる手が増えればいい。感染者が増えればいい。心からそう思います。だって少しでも格好良い点々を見たいですから。

 

バンドを追いかけることについて、いろいろ悩んでいたのだと思います。

いろいろなことを、本当に。

でも、「思い続けたら、きっと、雨は上がるよ」って言葉をすんなり素直に信じてしまった自分がいて、もうそれでいいんだなあって。私の人生は、もうそれでいいんだなあって妙に腑に落ちました(重い)。

その言葉の裏の真意も、知る必要はありません。

自分が信じたいものだけ、自分が信じられるものだけ信じればいいんですから。

 

鮮やかで、格好良くて、苦しそうで、辛そうで、ときに優しくて、子どもみたいに笑うこともあって、汗だくでふらふらになりながら、強い目で叫び、歌っている点々という、私にとって唯一のロックスター。

そして、My BACTERIA HEAT IsLANDというロックバンド。

ステージの上でしか、ライブという瞬間にしか存在しないその存在は、それでもどうしたって鮮やかで、眩しくて、格好良くて、真っ直ぐで、強くて、そして人間らしくて、どう考えても悩んでも、私はどうしても信じてしまって。抗えないわけです。

でも、それでいいんだと思います。

 

点々を好きになって良かった

こんなに好きになったのが点々で良かった

もうすぐ初めて見てから4年経つ今になって、こんな感情でいっぱいいっぱいにして嬉し泣きさせてくれるような存在であり続けてくれることがただ、ただ、もう。

間違いなく、私は点々に今救われていて、今までも何度も救われていて、これからも何度も救われる。

だから少しでも長く、沢山、ステージにしかないその姿を目に焼き付けたい。です。

今はもうそれだけで、いいんです。